■ .iniファイルの説明 〜その2
つぎは『画像の表示』および『情報の表示』です。
取得した情報やその他の表示について、一つ一つ説明していきます。
情報の表示は先に説明した『表示する情報の取得』で揃えたデータを元にしますので、
.iniファイルの中で離れて記述されていても、密接に繋がっていることを忘れないでください。
;= 表示 =========================================================
[MeterBack]
Meter=IMAGE
X=0
Y=0
ImageName=Aero1p.png
まずスキンの背景になる画像を表示させます。
一行目に[MeterBack]とありますが、これはただの名前で特に意味はありません。
便宜上、項目の一つ一つに名前をつける必要があるので、好きなようにしてください。
※ただし、同じように[ ]にくくられたものでも、明確に意味があるものもあります。
二行目の「Meter=IMAGE」は、画像を表示するときに記述します。
そのあと、表示する画像や位置を指定しています。つまりこの部分は、
「Aero1p.pngという画像をX=0、Y=0の位置に表示しなさい」という意味。
[TIME txt]
Meter=STRING
X=25
Y=19
Prefix="TIME :"
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=8
StringAlign=LEFT
StringStyle=BOLD
AntiAlias=0
[MeterTime]
Meter=STRING
MeasureName=MeasureTime
X=117
Y=19
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=9
StringAlign=RIGHT
StringStyle=BOLD
AntiAlias=0
ここまででスキン上に時刻を表示させています。
最初の[TIME txt]は、時刻の前に表示している「TIME:」の設定です。
ここはただ単に「TIME:」という文字を表示しているだけです。
文字を表示するときは二行目のように「Meter=STRING」と記述します。
表示したい文字は「Prefix=」のあとに「" "」で囲ってください。
(ホントは「Text=」を使うんですが、PrefixでもPostfixでも表示できます)
それから、表示する文字の位置、色、フォントサイズ、などを指定してやります。
(「Meter=」のあとの記述は、順番が前後してもかまいません)
見ればなんとなくわかると思いますが、これは
「TIME : という文字を表示。位置はX=25、Y=19。色は250,250,250で不透明度は255。
フォントサイズは8。表示の基準は左側。太字。アンチエイリアスはオフ」という意味。
位置や色、サイズ、アンチエイリアス(=0がオフ。=1がオン)などは好きにしてください。
「StringStyle=」は、太字にしたければBOLD、したくなければNORMALとします。
ちょっとわかりにくいのが、表示の基準「StringAlign=」でしょうか。
ここでは「TIME :」という文字列をX=25、Y=19を基準にして表示させようとしてますが、
「StringAlign=LEFT」とすると、「TIME :」の左側が基準となって表示され、逆に
「StringAlign=RIGHT」とすると、「TIME :」の右側が基準となって表示されます。
そして「StringAlign=CENTER」とすると、真ん中が基準となって表示されます。
よくわからなかったら試しにLEFT、RIGHTと書き換えて比べてみてください。
その次に続く[MeterTime]が肝心な時刻表示の設定です。
[TIME txt]とほとんど変わりありませんが、大きなちがいとして
「MeasureName=MeasureTime」という行が増えていて、
「Prefix="TIME :"」という行が消えてますね。
この「MeasureName=MeasureTime」がポイントです。
前ページで時刻を取得したときの項目の一行目を見てください。
[MeasureTime]と名前をつけてありますよね?
つまり、この「MeasureName=MeasureTime」という記述は、
「ここで表示するのは[MeasureTime]で取得したデータですよ」という意味で、
データを取得したときにつけた名前を使って、表示したいデータを呼び出しているのです。
[Time txt]で「MeasureName=」がないのは、データを必要としないからです。
ただ文字を表示したいだけなので「Prefix=" "」とだけ記述しているわけです。
[CPU txt]
Meter=STRING
X=124
Y=19
Prefix="CPU :"
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=8
StringAlign=LEFT
StringStyle=BOLD
AntiAlias=0
[MeterCPU]
MeasureName=MeasureCPU
Meter=STRING
X=216
Y=19
Postfix=" %"
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=9
StringAlign=RIGHT
StringStyle=BOLD
AntiAlias=0
いままでの説明を踏まえれば、ここも見ればわかると思います。
ここではCPUの稼働率を表示させています。時刻と同様、[CPU txt]で「CPU :」という文字を
表示させ、[MeterCPU]で先に取得しておいたデータを表示させています。
時刻のときとちがうところとして、後半部分に「Postfix=" %"」というのが増えてますね。
これは先の「Prefix=" "」と同様、データを元にしないただの文字を表示したいときに使います。
(「Prefix=" "」が「前」に表示させたいとき。「Postfix=" "」が「後ろ」に表示させたいとき)
例えばここではCPU稼働率を表示させようとしていますが、取得したデータは数値だけであり、
そのままでは「%」がついてません。なくてもいいけど、あったほうがわかりやすいですよね?
そこで「Postfix=" %"」で「表示するデータの後ろに%をつけなさい」と指示しているわけです。
ここで、「それなら、「CPU :」の表示も、「%」のようにここで表示させられるのでは?」
と気がつく人もいるかと思います。
正解です。
[MeterCPU]に「Prefix="CPU :"」という一行を加えるだけで「CPU : 50%」と表示され、
[CPU txt]の項目は必要なくなります。
しかし、稼働率は常に変動しますから、表示される数値の幅も稼働率次第で変わってしまい、
数値の前につく「CPU :」の表示位置も、それに合わせていちいち移動してしまいます。
それでは見た目が良くないので、項目名と数値をわけて表示位置を固定しているのです。
[MEM txt]
Meter=STRING
X=25
Y=36
Prefix="Mem :"
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=8
StringAlign=LEFT
StringStyle=BOLD
AntiAlias=0
[MeterMemory]
MeasureName=MeasureMemory
Meter=STRING
X=117
Y=36
Postfix="B"
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=8
StringAlign=RIGHT
;StringStyle=BOLD
AntiAlias=0
AutoScale=1
ここではメモリの使用量を表示させています。CPUの稼働率とほぼ同じですね。
ちがうところとしては、最後の一行、「AutoScale=1」という記述が増えています。
これは、表示する数値の単位を自動的に変更するかどうかの設定です。
「=0」ならオフ、「=1」ならオンになります。
オンにすると、320MB使用していたら「320.0M」、1200MB使用していたら「1.2G」となります。
他にHDDの空き容量を表示するときにも使用しています。
ちなみに途中の「;StringStyle=BOLD」ですが、行頭に「;」がついてコメント行になってます。
これは「太字にしようかな、どうしようかな‥‥」とスキン作成中に悩んでいたときの名残です。
丸々削除してしまうより、「;」をつけたり消したりする方が手っ取り早くやり直せますから。
表示するときの色やサイズなどは基本となるものがあって、それを変更したいときに記述します。
例えば「StringStyle=」は「NORMAL」が基本であり、「StringStyle=BOLD」という記述が
なければ普通に表示されます。
他にも「AntiAlias=0」が不要ですね。わざわざ書く必要はありません。しかしこうしておけば、
アンチエイリアスをオン・オフするときに「0」と「1」を書き換えるだけですみます。
(「;AntiAlias=1」として、行頭の「;」をつけたり消したりしてもいいでしょう)
[Swap txt]
Meter=STRING
X=124
Y=36
Prefix="Swap :"
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=8
StringAlign=LEFT
StringStyle=BOLD
AntiAlias=0
[MeterSwapMemory]
MeasureName=MeasureSwapMemory
Meter=STRING
X=216
Y=36
Postfix="B"
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=8
StringAlign=RIGHT
;StringStyle=BOLD
AntiAlias=0
AutoScale=1
ここはスワップメモリの使用量を表示させています。特に説明は必要ないでしょう。
[LanOut]
Meter=STRING
X=25
Y=53
Prefix="UL :"
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=8
StringStyle=BOLD
StringAlign=LEFT
AntiAlias=0
[MeterNetOut]
MeasureName=MeasureNetOut
Meter=STRING
X=117
Y=53
Postfix=" kb"
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=8
;StringStyle=BOLD
StringAlign=RIGHT
AntiAlias=0
NumOfDecimals=1
ここではネットワークのアップロードの速度を表示させています。
下のダウンロードと同じく「NumOfDecimals=1」という行がありますが、
これは取得した数値を小数点以下何桁まで表示するかという設定です。
[MeasureNetOutCalc]と[MeasureNetInCalc]の説明で触れた「Scale=1024」とは、ここのこと。
ここにその一行を書き足せば、[MeasureNetOutCalc]はいらなくなります。(NetInも同様)
[LanIN]
Meter=STRING
X=124
Y=53
Prefix="DL :"
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=8
StringAlign=LEFT
StringStyle=BOLD
AntiAlias=0
[MeterNetIn]
MeasureName=MeasureNetIn
Meter=STRING
X=216
Y=53
FontColor=250, 250, 250, 255
FontSize=8
StringAlign=RIGHT
;StringStyle=BOLD
AntiAlias=0
NumOfDecimals=1
ここはネットワークのダウンロードの速度を表示させています。説明は省略。
と、ここまでが『画像の表示』と『情報の表示』の前半部分です。
続いて、HDDの空き容量や稼働時間の表示については次のページへ。
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