■ .iniファイルの説明 〜ex.03

絶対座標・相対座標

これも簡単なことですが、いままで機会がなかったのでここで説明します。
スキンを作るとき、画像と情報のテキストをバランスよく配置しようとしても
たいてい一度では決まりません。

私も、表示する位置(X座標やY座標)をちょっと変えては表示させてみて、
「うーん、もうちょい上がいいかな‥‥」などとチマチマいじって決めています。

しかしそのとき、座標を絶対座標(X=2 Y=10など)で記述していると、
全ての座標を一つ一つ計算しなおして書き換えなければなりません。

例えばHDDの容量を表示するときに、座標を

  [HDD_C]
  X=100
  Y=169

  [HDD_D]
  X=100
  Y=181

  [HDD_E]
  X=100
  Y=193


としていたとします。(座標以外の記述は省略)

X座標は変わらず、Y座標が12ずつ下がってきていますね?
これを「ちょっと狭くて見づらいな。14ずつにするか」と思ったときに、
「えーと、169の14下だからつぎは183になって、そのつぎの193は‥‥」
などと計算しなおさなければならないわけです。

しかもその上、「間隔を14ずつにして全体的に3下げるか」などと思ったりしたら、
「えーと、169が3下がって172になって、つぎの181は12下から14下になったんだから
 183になって全体的に3下がるんだから186なわけで、そのつぎの193は‥‥うがーっ」
と叫びたくなること必至デス。

そんなときに活用するのが相対座標による座標の指定です。
前項の座標から何ドットになるか指定する方法で、数値のあとに「r」を付けます。

例えば絶対座標で書くと、さっきのはこのようになります。

  [HDD_C]
  X=100
  Y=169

  [HDD_D]
  X=0r
  Y=12r

  [HDD_E]
  X=0r
  Y=12r


メチャクチャ簡単ですねw
X座標は動かないので「0r」、Y座標は12ずつ下がるので「12r」とするわけです。
ここでさきほどのように「狭くて見づらいな。間隔を14にするか」と思ったとしても、
12r」を「14r」と書き換えるだけで済むので簡単です。
全体的に3下げるのも最初の「Y=169」を「Y=172」にするだけでOK。

  ちなみに12ずつ下げるのではなく12ずつ上げたい、つまり逆方向に移動したいときは
  「-」(マイナス)をつけて「-12r」と書きます。
  (絶対座標での「X=0 , Y=0」よりもマイナスの位置には表示できないので注意)


このように、間隔がわかりやすく・変更しやすくなり、全体的に移動させるのも
基準になっている座標を書き換えるだけですむので、位置決めが楽になります。

どんなスキンを作るときでも、座標指定は避けられません。
相対座標「r」を使って少しでも楽をしましょう。


※なおRainmeter ver.0.12までは、一部のフォントで表示がおかしくなります。
 「0r」としてもなぜか1ドットずつずれてしまい、「-1r」としなければ揃わないのです。

原因はわかりませんので、「そういうものだ」と諦めるしかありません。
素直に絶対座標で指定するか、修正されたver.0.13以降を使いましょう。


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